7月の蟹座さんへ

６月中の巣ごもりを経、満を持してじわじわと自分を解放していく時間が蟹座さんにやってきています。未知の外界に飛び出していく…というよりは、家から地元の街中に出ていくような感じです。

日の目を見る、職人技の逸品

これまでああでもないこうでもないと一人で何度も作り直してみたり、やり方を変えてみたり工夫しながら理想を追いかけてきた蟹座さん。ここでようやく「ひとまずいいだろう」と、決意が固まるタイミングがやってきます。妥協ではなく、試作段階で一度人に見せておくべきだ、という気持ちになれるようです。

そして目標そのものとは距離をおいて、他人と向き合うことで新しい視点を得ることになるでしょう。どんなに作り手が愛情をこめてコツコツと作り上げた品でも、他人に必要とされ、実際に使われなければその真の価値が輝いているとは言いがたいものです。この時期あなたが着手したことは人の目に晒され、意見をもらい、使い手の為にブラッシュアップされることで現実的な「価値」を帯びてくることになります。

郷に入ってなお浮彫になる“自分”というカラー

他人の視点を入れて改良された作品は、あなたのオリジナリティを濁してしまうのでしょうか。答えはノーだといえます。今月蟹座では新月が起こりますが、これはどんなに他の要素を取り込んでも、自分を見失ったり消失させたりすることはけしてできない、と示唆しているのだろうと思うのです。むしろ雑踏の中でこそ、あなたという独自の色彩はより目立って見えるということなのかもしれません。

あなたの作品、あるいはあなたの技術に対し現実的な「値打ち」が決まり、それがうたい文句の中に組み込まれたとき、ようやくそのモノの良さについて語れるようになります。これまでどう説明すればこの魅力が伝わるのか？ということも悩ましい課題のひとつであったと思いますが、こういう価値がついたのにはこういう理由があります、ときちんと自信をもって営業していけるようになるはずです。

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